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-----ヒマラヤ水晶とは何か?現地派スパイキーのヒマラヤ水晶解説その1-----

いまや天然石や水晶パワーストーンを語るにおいて欠かせなくなったヒマラヤ水晶。 実はその歴史は浅く、様々な解説がなされるようになったのは最近の話です。 ヒマラヤ水晶の圧倒的外観の迫力と内部世界の美しさ、ヒマラヤの高地からやってきているという神秘性、一時期は非常に手に入れるのが困難だったという希少性、そしてマーケット自体の不透明性と交錯する情報から、「ヒマラヤ水晶を語れる人(業者)は凄い!」という風潮が出来上がったのではないでしょうか。

それから数年、今は市場は落ち着きを取り戻し、ヒマラヤ水晶というものは天然石・水晶の世界において定着したといえそうです。 当スパイキーネパールはブーム以前の2000年からヒマラヤ水晶ペンダントの加工を開始し、ほんの少しはヒマラヤ水晶という市場の牽引に貢献できたのではないかと思っております。 そんなスパイキーの解説は現地密着型!情報は徹底的に現地から、そして経験から来ているものです。 独自の解説でもございますので、他者さま他店さまと異なる場合、又は誤りもあるかと思いますが、ご了承下さいませ。 

みなさま、今後ともヒマラヤ水晶、そしてヒマラヤからの天然石とその市場を見守って下さいますよう宜しくお願い致します。(2008年11月現在)
※解説その2はヒマラヤ水晶2の入り口にございます。


プロローグ:水晶と人々の歴史

水晶は最も古くから人々と関わりあってきた石です。 太古の昔より我々人類は水晶の美しさに惹かれ、内なる神秘性と響き合ってきました。 神話学上の話では、伝説のムー大陸やレムリア大陸の住人も水晶の力を糧として生活していたといわれます。  エジプトやマヤなどの古代文明においても、ラピスラズリやトルコ石などと共に水晶は宝飾品として重宝され、時には神殿を彩る装飾品とされてきました。 また、ネイティブアメリカン(インディアン)の部族でも、遥か昔より、水晶は呪術に欠かせない道具として活躍してきたという話があります。 世界各地の遺跡で水晶にまつわる何らかの出土品があるのは決して偶然ではないのでしょう。

我々日本人も水晶との関わりにおいて例外では無く、古来より水晶と共に生活してきました。 人々はその神聖なる石には大地や精霊の力が宿っていると信じました。 弥生時代にはすでに水晶の勾玉ネックレスが合ったというのですから驚きです。 奈良時代以降には、水晶の呪術性が語られるようになり、占いや神事、儀式にと活躍していたようです。 かつて水晶の一大産地であった山梨県(甲斐の国)の武将、武田信玄が自国の領土で取れる水晶を愛用していたという逸話も残っています。 我々日本人も水晶のもつ美しさに、そして秘めたる精霊達と触れ合ってきたのです。 ※一部情報は「幸運を呼ぶパワーストーン 水晶の神秘 日本文芸社」より頂きました。

鉱物としての水晶・パワーストーンとしての水晶

古代、水晶は氷が更に凍ってできたものだと信じられていましたが、実際には熱水から生まれます。 地球の奥深く、熱水(熱水鉱脈と呼ぶ)から溶け出した二酸化珪素(SiO2)は長い年月をかけてゆっくりと結晶します。  

実はこの水晶、鉱物学上は石英(Quartz)と呼び、中でも透明で美しいものを水晶(クリスタル)と呼んでいます。 したがって水晶は一般的な呼称であり、正式な鉱物名ではありません。 石英は自然に六角柱状の綺麗な結晶を成すことが多いのですが、高温で結晶すると(高温結晶)六角柱を成しません。 ヒマラヤの水晶には高温結晶も存在します。 石英のモース硬度は7であり、硬度10のダイヤモンド、9のコランダム、8のトパーズに次いで硬い石です。 石英(水晶)自体は無色の鉱物ですが、含有された鉄イオンやアルミニウムイオンの反応によって、多色を示します。 アメジストやスモーキークォーツ、シトリンやローズクォーツなどは鉱物的にはすべて同じ「石英」です。

遥か昔から内在するパワーを認められている水晶ですから、パワーストーンとしての意味効果も様々です。 恐らくはパワーストーンとしても最も認知されている石のひとつであり、ヒーリングやワークに使われる石は必ずといっていいほど水晶です。 そんな水晶の石言葉は「完璧・冷静沈着・神秘的」。 水晶はパワーストーンの中でもマルチな役割を果たす石とされ、時には御守に、時にはインスピレーションの助長に、時には能力の開発にと主様の意向に従って力を貸してくれます。 
しかし、当スパイキーでは、水晶のパワーに関する記述は極力控えめにしております。 やはり水晶とのかかわりは個対個のものであり、パワーの感じ方や水晶との対話は個人に委ねられるべきだと考えているからです。 石自体の内在するものに頼り切るのではなく、パワーストーンを持つことによって自分の気持ちや心構えに変化が起こる、それこそが一番大切なことではないかと思います。 

※鉱物のデータは「鉱物と宝石の博学辞典 日本実業出版」およびWikipediaより頂きました。

ヒマラヤ水晶の在る場所と販売までの経路

ヒマラヤ山脈は世界の屋根、世界で最も古い地層が地球上に隆起している場所でもあります。 ということはヒマラヤ水晶は世界で最も古い地層、最も高い場所から産出される水晶だということになります。 地球の奥深くで育てられた水晶がインド亜大陸の衝突から遥か後、こうして陽の目を見ることになりました。

サンスクリット語でヒマ・アラヤ、「雪の在る所」というだけに半万年雪のような状態であるヒマラヤ山中。 ここでの採掘作業は困難を極めます(採掘は主に春から秋にかけて行われますが、ガネーシュヒマールでも標高の低いところは豪雪地帯ではありません) 削岩機などは一切無いため、手彫りでの仕事となります。 鉱脈に沿って鉱掘が並び、鉱掘によって産出する水晶の形状や内包物が異なります。 言い方を変えると、同じ鉱脈からは似たような水晶が産出し、同じl鉱掘からは同じ種類の水晶が産出するということです。 一大産地であるダディン地区のガネーシュヒマールでは、チベット系民族であるタマン族が採掘に従事している場合がほとんどです。 彼らは日本人と近い顔をし、小柄ですが屈強な体を持ちます。 

水晶の経路は様々ですが、一般的には村人たちが水晶を掘って、カトマンズにコネクションのある代表の村人(通常は彼が採掘権を持っています)がそれらをカトマンズに運びます。 彼らは主に業者を回り、自分の水晶を売り込みます(癒着のある業者に優先的に売る場合もあれば、業者のほうから村人に出向くこともあります。 また業者がダディンのほうまで村人との約束を取り付けに行くこともあります。) 最近ではカゴを背負って自らカトマンズに来る村人も増え、水晶の巡る経路は広がっておりますが、それに伴う弊害もございます。 村人は非常に流動的であり、義理よりも金額で水晶を流すことも多いようです。 また水晶やその他鉱物に関する価格もよくわかっておらず、市場原理にそぐわぬ大金を要求してくることもあります。 集積している業者にとっては村人との良好な関係作りが悩みの種となっているようです。

当スパイキーでは村人からの直接仕入れもあれば、集積業者からの仕入れもあります。 村人仕入の利点は、手付かずのバスケットから選べるということ、それに業者のマージンが加わらない為、グラム辺りの単価が安いことがあります。 村人と直接話が出来るとかなり具体的な産地の特定や採掘高度、採掘場の様子を聞くことが出来ます。 大抵はネパール語での会話となります。 しかし村人は非常に流動的であり、義理よりも金額で水晶を流すことも多いようです。 また水晶やその他鉱物に関する価格もよくわかっておらず、市場原理にそぐわぬ大金を要求され、業者で買うよりも高い単価で買わされてしまうこともあるでしょう。 業者の利点は、業者がすでにクオリティなどによって緑泥入りルチル水晶、水入り…と水晶を分別している点で、選びやすいといえます。 その分クオリティの高い水晶などはグラム単価も高くなります。 また、スパイキーの個人的な意見ですが、業者は義理や人情をより大切にしてくれます。 良い水晶や珍しい天然石などを特別に取っておいてくれたり、良好な関係を築きやすいのは業者ではないでしょうか。 不利な点として、すでに分別されている水晶の細かな産地の特定等は少し困難になります。 このように水晶たちはヒマラヤ山中より人を介し、様々な経路を経て、海を越え日本の市場にやってきます。 そして遥々やって来た水晶たちを、みなさまがご縁あって見つけてくれるわけですね。

ヒマラヤ水晶の産地

一大産地であるガネーシュヒマールは現地ではダディンの水晶と呼ばれていました。 また、カンチェンジュンガタプレジュンと呼ばれていました。 ところが、最近では日本人が「ガネーシュ産か?カンチェン産か?」と聞くようになったのを受け、現地でもガネーシュ産やらカンチェン産と呼ぶようになったように思えます。 一昔前まで産地のことなどほとんど気にしなかったネパール業者も産地を気にするようになり、状況はかなり改善されたのではないかと思います。 

ヒマラヤ水晶では産地の重要性を指摘されますが、実際の現地において、詳細な産地を特定できる水晶は決して多いわけではありません。 前記「経路」での解説の通り、業者ですでに集積されてしまっているものは大まかな把握しか出来ないといえます。 産地それぞれに特徴があるのは事実で、例えば「緑泥入りはガネーシュの中でも比較的標高の高いところ」、「ルチル形状内包物は標高の低いところ」、「カンチェン産はガラス質でモヤの見られる透明水晶」、「ガウリのスモーキーはつや消し角ばり」といった大まかな判別は出来ます。 しかし水晶は何処においても似た形状になる可能性もありますし、例外も数多く存在します。 村人仕入の水晶でない限り、水晶の産地は80%確実であっても100%確実ではないと思います。 また、参入の浅い現地業者は産地を聞かれると適当に答える場合も多いので注意が必要です。 結局のところ、産地に関する正確さは現地または日本の業者の信頼度に委ねられるのではないでしょうか。 明確な産地の提示も業者の信頼度のひとつですし、正確な産地がわからない、というのも信頼度のひとつの尺度だと思います。 そんなヒマラヤ水晶の産地ですが、ガネーシュヒマール、ジュゴール、アンナプルナ、カンチェンジュンガ、マナン、カンジロバ、ガウリシャンカール…など様々聞かれるようになりました。 さらにはガネーシュヒマールの中でもラパ、ラプチェ、レー、ヒンドゥン、ティプリン…という地域があり、それぞれに産出する水晶が異なります。 また、カンチェンジュンガと一重に括っても、サンサブ、イカブ、パティバラ…と水晶が産出する地域は様々ございます。 スパイキーでは業者仕入の水晶もあり、現地の業者によっては産地の特定の難しいものもあると判断しております。 その為あいまいな水晶の産地の記述は控えめにしておりますがご了承下さい。 また、それらの産地・地域の特徴や解説はウェブサイトには記載しておりません。 詳しく知りたい方はお問合せ下さい。 ※ローズやアクア、アメジストやトルマリンなどは、産地での特徴も如実で、採掘地も限られております。 これらの産地は大まかに正しいと判断しております(別館その他天然石の解説もご参照下さい)

これら記述はすべてスパイキーが長年の経験と現地の調査に基づいたものであり、著作権は当店に属します。 無断使用無断複製はご遠慮下さい。 

ご一読頂き有難うございました。 更なる解説はヒマラヤ水晶2の入り口にございます。


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