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マンジュシュリーが切り裂いてできた狭谷
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カトマンズの中心地より南西へ約9キロ、キルティプルという古都を横目に車でトコトコと緩やかな丘を登ると今回紹介する地、チョバールがあります。 ちょっとした小さな場所なので外国人観光客が立ち寄ることは稀ですが、ここは知る人ぞ知る伝説の名所なのです。 また、この周辺は中心街のような喧騒も無く静かな田舎風景画広がっているのでカトマンズ市民の休日の憩いの場、ピクニックスポットでもあります。 交通の便が少し悪く、行きにくい場所ではありますが「歴史的な場所、伝説の場所が見たい!」という人にはお勧め! 近くには古都キルティプルと生贄の儀式で知られるダクシンカリがありますので、一日かけてのツアーをしてみたらどうでしょうか? |
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太古の昔、カトマンズは大きな湖でした。 空の青をそのまま映し出したような美しい湖でしたが、そこには悪魔の化身である大蛇が住んでいました。大蛇は悪行の限りを尽くし周辺に住む人々を苦しめました。(現在神として崇拝されている蛇神ナーガではありません) 丁度その当初、修行の旅路にあったマンジュシュリは噂を聞きつけ(日本でも「三人寄れば文殊の知恵」で知られる文殊菩薩のこと)カトマンズ渓谷をその叡智の剣で切り裂きました。みるみるうちに湖の水は流れ出し大蛇はいなくなりました。その後カトマンズ盆地は人々が暮らせるような肥沃な大地となっていったのです。 伝説としてどこからともなく語り継がれてきた話ですが、カトマンズの住人はこれは歴史的事実だとして疑いません。 確かにマンジュシュリーが切り裂いたという跡は今でもはっきり残っています。 まるで一本の太刀が通ったかのように両側が絶壁の挟谷からは白濁流が轟々とカトマンズの外に向かって流れ出しているのです。 カトマンズの人々の物語はここから始まりました。 |
マンジュシュリーの持つ叡智の剣は煩悩をも断ち切ると言われています。 |
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これが噂の一枚岩です |
さて、マンジュシュリーの切り裂いた谷のすぐそばには小さなジョルビナヤク寺院があります。 17世紀に建てられたネワールパゴタ式3重層のこの寺院には象の頭を持つ神ガネーシュが祭られています。 実はここの寺院で有名なのは境内にある大き目の一枚岩です。 この岩に病気の患部を当てると治ると信じられており、人々は岩に赤い吉祥の印(ティカ)を塗り、体を摺り寄せます。 また、この岩に指を一本つけたまま体を一周くるっと回すことが出来ると「健康」と「幸運」が訪れると言われています。 しかし、最近では川の汚染が深刻化しておりかつて美しかった川はすっかり汚れてしまったという声もあります。 30年前は我々もちょうど牛がそうするように川の水を直接飲めたものだ、、、と村人は言うそうです。 急速に進む都市化の弊害はいたるところに現れているようです。 とても難しい問題ですね。 |